「目の前に困っている人がいたら
手を伸ばすでしょ?」
久住呂さんの生き様をそのままに
【学び舎】が生まれました。
久住呂さんが友人との話の中で
「長崎県内に沢山の不登校の中学生がいる。
なにか出来ることはないだろうか?」
相談を受けたその日に動き出した【学び舎】構想。
しかし『不登校』というのは非常にセンシティブな問題です。一言で『不登校』と括ってしまうには事が大きすぎる問題です。
不登校の原因は
友人関係かもしれません。
家庭内不和かもしれません。
金銭的理由かもしれません。
身体的理由かもしれません。
それら全ての理由かもしれません。
または、そのどれでもないのかもしれません。
![](https://www.i-horst.com/wp-content/uploads/2022/06/milada-vigerova-kT0tsYZ2YE0-unsplash-972x1024.jpg)
以前に学び舎に通っていた中学生が
大きくなって、久住呂さんを訪ねてきました。
「叶えたい夢が出来たんです。
また勉強を教えてください。」
久住呂さんはすぐに計画を練り始めました。
「3カ月の間でこれだけは最低限習得しよう。
スタッフにもあなたをバックアップしてもらう。
あなたがわからないことは全部教える。
わたしが知っていることを全部教える。
それでも
あなたの夢は簡単じゃない。
諦めるほど遠いものではない。
3カ月の間にこれが出来なかったら
難しいかもしれない。
でも
たった3カ月、必死にやれば掴める夢になる。」
目の前で聞いていましたが
とても胸が詰まりました。
『がんばればきっと出来るよ!』
『きみなら大丈夫だよ!』
そんな言葉は誰でもかけることができます。
それも大切な言葉かもしれません。
でもその子に必要なのは
[具体的なステップ]
[戦略と攻略法]
[残された時間]
夢までの距離を逆算して
【夢】という甘い言葉を
【到達可能な目標】に代えて
見せることだと痛烈に感じました。
![](https://www.i-horst.com/wp-content/uploads/2022/01/batch_DSC02166-1024x682.jpg)
以前、久住呂さんを訪ねた若者にも伝えた
非常にシビアで現実的な言葉です。
若い者が努力する姿に対して人は称賛を贈ります。
たとえ無謀とわかっていても
「努力する」その姿に。
ですが
「努力」には様々な形があります。
間違った方法も無駄な方法も遠回りも。
「無駄な努力」などないのかもしれません。
時間が差し迫っている中では
目標までまっすぐ伸びた道を歩いてもらいたい。
時間を弄して悔やむ哀しさを知っているからこそ
手につかめるものをつかんでほしいと願うからこそ
「正しい努力の方向」を若者に示しています。
![](https://www.i-horst.com/wp-content/uploads/2022/06/james-wheeler-RRZM3cwS1DU-unsplash-1-926x1024.jpg)
「キミが『今』動くしかないと判断したなら
私はキミを全力で応援する。」
毎年、久住呂さんの元に沢山の若者が来ます。
進学や就職、留学相談に進路相談に結婚報告。
「近くに寄ったから顔を見に」と様々。
海外は少し落ち着いたかと思えば
また新たな緊張が生まれの繰り返し。
「外国で働きたい」
という相談に
「今は行かないほうがいい」
というのは簡単です。
でも本当に『今』しかないのなら
リスクを最大限まで抑えながら、行けるように手助けしています。
絶対に必要な英語レベルまでの特訓に
トラブル時の対応方法や事前に出来る準備まで。
「あの時にやっぱり行っておけばよかった。」
と何年も、もしくは何十年も
後悔してほしくはありません。
自分自身のハートが『今しかない』と囁くなら
そうする他に道がないのです。
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沢山の応援や支えがあり
学び舎が今年も始まりました。
オンライン授業に加えて対面も行います。
不登校の話から始まってしまったのですが
【学び舎】は不登校の子に限らず
数学が苦手な子に勉強を教える活動です。
ロ 中学2年生以上。
ロ 塾に通っていない。
ロ LINEが使える。
ロ 数学テストは40点以下のことが多い。
方が参加できます。
参加や内容に関しては、いつでもご相談ください。
![](https://www.i-horst.com/wp-content/uploads/2022/06/32016-1024x768.jpg)
ボランティアスタッフが【学び舎】終わりに
「またいつでも呼んでください」
ニッコリ久住呂さんに笑いかけていました。
生徒さんも緊張がほぐれて
「ありがとうございました!」
と大きな声で帰っていきました。
すごく大きな声で。
あっという間の時間が過ぎて
久住呂さんも
「楽しかったねー。みんないい子ばっかりだねー。」
【学び舎】はひとつのきっかけ。
そこにいるのは[人と人]。
[困っている]がきっかけでも
一緒に話しているうちになんとかなる。
いろいろな大人がいて
いろいろな子どもがいて
みんなで一緒に勉強する。
ただそれだけ。
【学び舎】はただそれだけの場所です。
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